月揺などのillustration

主に描いたイラストを載っけてくブログ。たまに違うことも書きます

麻枝氏が躁鬱病を疑われたCharlotte 、当事者から見たその考察

初めに隠すつもりはありませんが、私は躁鬱病、詳細に述べると双極性障害Ⅱ型の患者なのです。そして、かなり前のはなしになりますが、Twitter上で#Charlotte で、躁鬱病を麻枝氏とリンクさせるツイートが大量にありました。現在はぼちぼちという感じですが、前々から興味を持っていて、一通り見たら関連する要素がかなりあったので考察する次第です。なるべくネタバレは避ける所存です。冗談半分で流し読みしてもらえるといいかと。

 

①7話の主人公のハイテンションぶりが、状態が状態とはいえ、躁を想起させる(もしくは、発症)。また、「同じ病を持ち、共に高校生活を過ごした」というセリフや、「寝なくても活動できる能力」が紹介される

 

②ゆさりんはラピッドサイクラー? 美砂が柚咲に憑依する能力とはいえ、知らない人からすれば、気分がころころ激しく変わっているように見えるから。柚咲がニュートラル(鬱?)で、美砂が躁を表しているようにも。また、後者が自身のことを風船と例えたのは、躁状態がいつ破裂するか分からない実態を指している(※破裂したら、地獄が待ってます)?

 

③「崩壊」能力の存在、五感の一部を失う→躁鬱病の末路を暗喩? 躁状態を繰り返せば繰り返すほど、普通の人間としての生活を送れなくなる可能性が高まるため。ラピッドサイクラーになって薬での鎮静も効かなくなるか、そうでなくても、深い鬱の森から抜け出せなくなるため

 

④彗星とそれから発せられる粒子、特殊能力に対するワクチンが発展途上→彗星の形が脳を模していることから、原因不明の脳の病気つまりは躁鬱病を暗示。また、蓄積する流れからみて、遺伝しやすいことも意味しているのかも? また、人によっては、副作用で使えない薬もあるなど、万能薬的な特効薬はない(主要な薬も人によっては、なぜ効くのか作用機序は曖昧、不明なケースが多い)

 

大方の考察はこれで終了です。

 

一つ私見を述べさせてもらうと、躁鬱病がやはりモチーフになっているとしても、この病気の躁状態に対して超能力や特殊能力をイメージされると反応に困るなぁという側面もありますね。超人的な動きができるようになるケースがほとんどだと思いますが、後から見て、「あの頃もよかったな」と思える人は、相当稀だと思うからです。

 

私はⅡ型の軽躁状態を確実に5回ほど繰り返したことがあって、あえて能力という単語を使うならば、「身体能力が劇的に向上し、自転車で普通はいかない距離まで行ってしまえる能力」、こういう表現になるかと。いわば、ガンダム00でいう常時トランザム状態になるわけですが、自身で制御できるものではありませんし、自分がおかしいとか躁状態なのでは?という疑問を一切抱かなくなります。そんなことをし続けたら、体がもたなくなる、おかしくなるのは当然で結果ヤバい鬱に落ちるメカニズムなのです…こう説明すると、基本的には自由意志でいろんなことをやれるアニメでよく見られるような超能力との大きな違いを分かってもらえるかと思います

 

最後に、この作品でいう、思春期にだけ発現する能力という設定ですが、それは躁鬱病の大方の見方としての「死ぬまで治らない」をそのまま刷り込んでしまうと、スケールがデカくなりすぎて2クールでも終わらないからそうなったのではないかと思ってます。この考察で、麻枝氏が躁鬱病を罹患しているという証拠にはなりませんが、どちらにせよ、躁鬱病を扱ったと見られるアニメはこれぐらいだと思われ、非常に貴重です。できれば、からかったりはしてほしくないのです…

 

この考察を見て、こういう見方もあるのでは?と思った方がもしいたら、迷わずバシバシ意見をコメントしてほしいのです☆